「気になるけど、初めてのお店はちょっと不安…」――これは、日本人のお客様が“新規の飲食店”に入るときの自然な心理です。
とくにインド料理店・南アジア料理店は、料理が魅力的でも情報が少ないだけで機会損失が起きやすいジャンル。
この記事では、Googleマップ(Google 検索のローカル結果を含む)で「見つけてもらい」「安心して来店してもらう」ための、事実ベースの運用手順をまとめます。
English version is available here::
Google Maps marketing for Indian restaurants (English)
Googleマップ集客の基本:上位表示は「関連性・距離・知名度」で決まる
このセクションの要点
ローカル検索結果は主に「関連性・距離・知名度」で表示が決まります。
まずは情報の充実と正確性が最優先です。
Googleのローカル検索(例:「近くのインド料理」「葛西 インドカレー」)では、検索結果が主に関連性(Relevance)、距離(Distance)、知名度(Prominence)で構成されます。
なお、Googleは「ランキングを上げるための支払い・依頼は受け付けない」とも明記しています。
用語ミニ解説(はじめての方向け)
- 関連性:検索語句とお店の情報がどれだけ合っているか(カテゴリや説明文、メニュー情報など)。
- 距離:検索している人からお店までの距離。
- 知名度:どれだけ広く知られているか。レビュー数や評価、Web上の言及などが要素になり得ます。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」
)
土台づくり:ガイドラインに沿った「正しい情報」が最強のSEOになる
このセクションの要点
ビジネス名・住所・カテゴリは「実態どおり」に。
ガイドラインから外れると表示や情報変更に影響が出ることがあります。
ローカル集客でいちばん大切なのは、派手なテクニックではなく「正確で、最新で、分かりやすい情報」です。
Googleは「現実世界で一貫して使われ、認知されている名称(看板等)」を使うこと、住所やサービス提供地域を正確にすること、カテゴリを最小限にすること、プロフィールは1事業につき1つにすることをガイドラインで示しています。
- ■
ビジネス名:看板や店内掲示と同じ表記に(キーワードを足しすぎない)。 - ■
住所・電話・営業時間:最新に。祝日や年末年始は「特別営業時間」も更新。 - ■
カテゴリ:中核の事業を表すものを「少なく」選ぶ(迷ったら“何屋か”が一言で伝わるもの)。 - ■
オーナー確認(本人確認):情報表示や編集、口コミ返信などの前提になる場合があります。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」
/
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」
)
写真で「入店の不安」を消す:外観・内観・料理は最低3枚ずつが基本
このセクションの要点
Googleはカテゴリ別に「最低限の追加数」を提示しています。
インド料理店なら外観・内観・料理/飲み物をまず揃えるのが近道です。
日本人のお客様が「安心して入れる」かどうかは、写真が8割と言っても過言ではありません(※ここは運用感覚としての話で、効果の数値保証ではありません)。
Googleはビジネス固有の写真について、外観・内観・食べ物/飲み物などで“少なくとも3枚”の追加を推奨しています。
| 写真カテゴリ | 最低限の追加数(Googleの記載) | インド料理店での撮り方(例) |
|---|---|---|
| 外観 | 少なくとも3枚 | 昼/夜、左右の角度、入口が分かる写真 |
| 内観 | 少なくとも3枚 | 客席全体、テーブル間隔、清潔感が伝わるカット |
| 食べ物/飲み物 | 少なくとも3枚 | 看板メニュー、セット、辛さが伝わるカレーの質感 |
さらに、Googleは写真の品質について推奨解像度(例:720×720)や、過度な加工・フィルタ・AI使用を避けること、雰囲気をありのまま伝えることも示しています。
つまり、AIで“盛る”より、現実の安心感(清潔感・入口・席の様子)を正直に見せるのが強いです。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに表示するビジネス固有の写真に関するヒント」
)
メニュー整備で「注文の不安」を減らす:メニュー写真・PDF・メニューURLを揃える
このセクションの要点
メニューは写真 or PDFでアップでき、メニューURLも設定できます。
“何がいくらか”が分かると、初来店の心理ハードルが下がります。
インド料理店でよくある来店前の不安は、実はシンプルで、「何があるの?」「辛さは?」「いくら?」です。
Google ビジネス プロフィールでは、メニュー写真やPDFをアップロードでき、さらにメニューリンク(URL)も追加できます。
- ■
メニュー写真/PDF:お客様も追加できるため、オーナー側で最新の正しいものを用意しておく。 - ■
メニューURL:自社サイトのメニューページ(またはLP)へ誘導し、詳細説明を補完する。
また、Googleのメニュー機能には、メニュー写真/PDFからAIで詳細なメニューを生成する仕組みも案内されています(試験運用版・追加規約への同意が必要)。
こうした機能を使う場合も、最終的に内容が正確かを必ずチェックしてください。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「メニュー エディタについて」
)
口コミは「安心の証拠」:正しい増やし方と、誠実な返信テンプレ
このセクションの要点
口コミは知名度にも関わり得る要素で、運用で増やせます。
ただし割引などのインセンティブ提供は禁じられています。
Googleはローカル検索の「知名度」の説明で、レビュー数などの情報が要素になり得ることを示しています。
だからこそ、口コミは“やり方さえ守れば”、堅実に伸ばせます。
口コミを増やすときの絶対ルール(インセンティブ禁止)
Googleは、クチコミが実体験に基づく必要があること、そして割引などのインセンティブをクチコミと引き換えに提供することを禁止しています。
代わりに、ビジネスリンクやQRコードで「投稿しやすい導線」を作る方法が案内されています。
返信は“礼儀正しく短く”が強い(失礼のない日本語の型)
口コミ返信は、オーナー確認が前提で、公開されます。丁寧で前向きな返信は「お客様を大切にしている」印象につながります。
ここでは、文化的背景に関係なく失礼になりにくい、日本語の“型”を置いておきます(内容はお店に合わせて調整してください)。
返信テンプレ(良い口コミ)
この度はご来店・ご感想をありがとうございます。
お料理を気に入っていただけて大変うれしいです。
またのご来店を心よりお待ちしております。
返信テンプレ(厳しい口コミ)
貴重なご意見をありがとうございます。ご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
いただいた内容をスタッフで共有し、改善に努めます。
もし差し支えなければ、詳細を確認したく、店頭またはお電話で状況を伺えますと幸いです。
もし口コミがGoogleのポリシー違反に該当する場合は、削除対象として報告できます。
ただし、削除されるのはポリシー違反の口コミのみで、内容が気に入らないという理由だけで報告しないよう注意喚起もあります。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル検索結果のランキングを改善するヒント」
/
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」
/
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ユーザーからのクチコミを管理する」
/
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「不適切なクチコミを報告する」
)
「投稿(Posts)」で最新情報を届ける:営業日・限定メニュー・イベント告知に強い
このセクションの要点
投稿はGoogle検索・Googleマップ上で最新情報を直接伝えられます。
“今行く理由”を作るのに効果的です。
Googleは、ビジネスプロフィールの投稿について「お知らせ、特典、最新情報、イベントの詳細」を検索・マップで直接共有できると説明しています。
インド料理店は、季節限定・スパイスフェア・ランチセット・空席情報など、投稿ネタが豊富です。
投稿ネタの例(失礼のない“伝え方”)
- 限定メニュー:「本日のおすすめ」「数量限定」など、短く事実だけ。
- 辛さの目安:「辛さは調整できます(0〜3段階)」など、安心材料を添える。
- 営業情報:特別営業時間・臨時休業を早めに。
- はじめての方向け:「初来店おすすめセット」など、選びやすい導線。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する」
)
「属性」で検索に強くなる:Wi-Fi・支払い方法など“選ばれる理由”を明確にする
このセクションの要点
属性はお店の設備・支払いなどの詳細を伝える項目です。
特定の属性がある場所が検索されたとき、表示に影響し得ると説明されています。
属性とは、「Wi-Fiがある」「現金のみ」「テラス席がある」など、お店の特徴を細かく伝えるための項目です。
Googleは、属性を追加すると、その属性を持つ場所が検索された際にビジネスが検索結果に表示される可能性があると説明しています。
なお、属性はカテゴリや地域によって編集できるものが異なる場合があります。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネスの属性を管理する」
)
続ける仕組みが勝つ:週30分で回す「Googleマップ運用チェックリスト」
このセクションの要点
ローカル集客は一発より継続。
「更新・写真・投稿・口コミ返信」をルーティン化すると強いです。
特別なことを毎日やる必要はありません。大事なのは、情報を最新に保つこと。
Googleも「ビジネス情報の充実と正確性」「営業時間の更新」「口コミ返信」「写真や動画の追加」などを“改善のヒント”として挙げています。
| 週1の作業 | 目安時間 | やること |
|---|---|---|
| 情報チェック | 5分 | 営業時間・特別営業時間・電話・住所を確認 |
| 写真追加 | 10分 | 料理1〜2枚+店内1枚(“ありのまま”でOK) |
| 投稿(Posts) | 10分 | 限定メニュー/空席/イベント/お知らせを1本 |
| 口コミ対応 | 5分 | 新着に返信(インセンティブはNG) |
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル検索結果のランキングを改善するヒント」
)
ChatGPT / Geminiで“時短”する:投稿文・メニュー説明・二言語対応の作り方
このセクションの要点
文章作成はAIが得意ですが、最終確認は必須。
“誤解を生まない表現”に整えるのがコツです。
忙しい飲食店ほど、「更新したいのに文章が書けない」で止まりがちです。
そこで、the NではGemini と ChatGPTを使い、投稿文やメニュー説明を“たたき台”として短時間で作る運用をおすすめしています(最終的な事実確認・価格確認は必ず店舗側で行ってください)。
コピペで使えるAI指示文(例)
【目的】Googleビジネスプロフィールの投稿文を作りたい。
【条件】丁寧で失礼のない日本語。誇張なし。初めての人が安心する情報(辛さ/価格帯/支払い/席)を短く。
【材料】店名:◯◯ / 今日のおすすめ:◯◯ / 価格:◯◯円 / 辛さ:0〜3 / 営業:◯◯時〜◯◯時
【出力】120〜180文字の投稿文を3案。最後に一言「ご来店お待ちしております。」を入れる。
なお、Googleはビジネスプロフィールの写真について「過度な加工や過度のフィルタやAIの使用は避ける」旨も示しています。
Googleマップに載せる写真は“実写中心”にして、AIは文章作成など“裏方”で活用するのが安全です。
(出典:
Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス固有の写真に関するヒント」
)
よくある質問 (FAQ)
Q.
店名に「江戸川区 インドカレー」などのキーワードを足してもいいですか?
A.
ガイドラインでは、現実世界で一貫して使われ認知されているブランド名(看板等)で表現することが推奨されています。まずは看板表記どおりに整えるのが安全です。
(出典:
Google に掲載するビジネス情報のガイドライン
/
ビジネス プロフィールを編集する
)
Q.
口コミを増やすために「投稿してくれたら割引」はOKですか?
A.
Googleは、割引などのインセンティブを口コミと引き換えに提供することを禁じています。代わりに、レビューリンクやQRコードで「投稿しやすさ」を作る方法が案内されています。
(出典:
クチコミを増やすためのヒント
)
Q.
口コミ返信や写真投稿をしたいのに、機能が出てきません。
A.
一部機能はオーナー確認が前提になります。まずはビジネスプロフィールのオーナー確認・ログイン状態を確認してください。
(出典:
ビジネス プロフィールを編集する
/
写真に関するヒント(オーナー確認の記載)
/
ユーザーからのクチコミを管理する
)
まとめ:Googleマップ集客の鍵は「情報の正確さ × 写真 × 継続運用」
Googleマップ集客は、裏技よりも“正しい土台”と“続く運用”で勝てます。
とくにインド料理店・南アジア料理店は、写真とメニューが整うだけで「安心して入れる店」に変わります。
- ■
まずはガイドライン準拠で、店名・住所・カテゴリを正しく - ■
外観・内観・料理の写真を最低3枚ずつ揃える - ■
メニュー(写真/PDF/URL)と口コミ返信で不安を消す - ■
週30分で「投稿・写真・口コミ」を回して継続
月々のお支払いではなく、一回きりの「5万円〜」から。
the N は、江戸川区の飲食店さま向けに「写真 × Googleマップ(ビジネスプロフィール) × Web導線」をまとめて整えるサポートが可能です。
“まずは見つけてもらえる状態”を、最短で作りませんか?
例)撮影(お店・料理)+Googleビジネスプロフィール初期整備+LP/メニュー導線(必要に応じて)
「まずはプランを見てから考えたい」方は
スモールスタートの内容
もご覧ください。
または Instagram DM (@the.n.sns) からもお気軽にご連絡ください。



