最終更新日:2025年12月05日
このコラムでは、すでにSNSをなんとなく更新している飲食店が、「きちんと予約につながる投稿」に組み立て直すためのInstagram投稿の型を5つご紹介します。
文章の書き方やスマホ撮影のコツについては、別のコラム「『飲食店 SNS 集客』入門:予約につながる文章とスマホ撮影」で詳しくまとめています。
ここでは、2025年の最新トレンド(発見タブやAI検索への最適化)を踏まえ、「どんなテーマの投稿を、どんな順番で、どの頻度で出すか」にしぼって解説します。
まずは「役割の違う投稿」を5つに分けて考える
この記事の結論
予約につなげるには「自己紹介」「看板メニュー」「限定メニュー」「お客様の声」「空席案内」の5つの型をローテーションさせることが重要です。毎回同じ内容にならず、飽きさせない運用がフォロワーを行動(予約)へ誘導します。
Instagramで予約につなげるためには、1種類の投稿だけを繰り返すのではなく、役割の違う投稿を組み合わせることが大切です。
このコラムでは、飲食店のInstagram投稿を次の5つに分けて考えます。
- 自己紹介&コンセプト紹介の型(初めての人向け)
- 看板メニュー・定番メニューの型(「ここなら間違いない」を伝える)
- 期間限定・本日のおすすめの型(「今行きたい」をつくる)
- お客様の声・利用シーン紹介の型(信頼と安心感)
- 予約状況・空き案内の型(最後のひと押し)
それぞれ順番に、「こんな時に使う」「投稿の流れ」「1行目の例」「最後のひと言」に分けて見ていきます。
型1:自己紹介&コンセプト紹介の投稿
この型のポイント
SNSのアルゴリズム上、新しいフォロワーには「過去の投稿」が表示されにくい傾向があります。定期的に「この店は何屋か」を再提示することで、新規顧客の取りこぼしを防ぎます。
■投稿の流れテンプレ(カルーセル3枚想定)
- 1枚目:店名+一言コンセプト
(例「西葛西駅から徒歩3分の、小さな隠れ家イタリアンです」) - 2枚目:どんなメニュー・どんな客層が多いか
(店内の雰囲気写真を大きく使う) - 3枚目:営業時間・場所・予約方法
■そのまま使える!書き出し&締めの一言
【1行目】
「はじめましての方へ。当店のことを30秒でご紹介します。」
【最後の一言】
「気になった方は、この投稿を保存して、いつでも見返してください。」
型2:看板メニュー・定番メニューの投稿
この型のポイント
「メニューが多すぎて選べない」は離脱の原因になります。「まずはこれを食べてほしい」というアンカー商品を提示することで、初来店へのハードルを下げます。
■投稿の流れテンプレ
- 1枚目:看板メニューのドアップ写真+「一言キャッチコピー」
- 2枚目:セット内容・ボリュームが分かる引きの写真
- 3枚目:「こういう人に人気です」+価格・提供時間
■そのまま使える!書き出し&締めの一言
【1行目】
「初めての方の8割が選ぶ、当店の定番ランチをご紹介します。」
【最後の一言】
「ご予約の際に『定番ランチ希望』とお伝えいただくとスムーズです。」
型3:期間限定・本日のおすすめの投稿
この型のポイント
「いつでも行ける店」は「いつまでも行かない店」になりがちです。「今しか食べられない」という緊急性(FOMO)を刺激し、常連客の再来店を促します。
■投稿の流れテンプレ
- 1枚目:「今週限定」「本日のおすすめ」などの文字を入れた料理写真
- 2枚目:食材のこだわり・シズル感のある動画や写真
- 3枚目:提供期間/数量/予約方法の案内
■そのまま使える!書き出し&締めの一言
【1行目】
「【今週だけの◯◯メニューのお知らせ】」
【最後の一言】
「確実にお召し上がりになりたい方は、ご予約時に『取り置き希望』とお伝えください。」
型4:お客様の声・利用シーン紹介の投稿
「入りづらい」「敷居が高そう」と言われがちな時や、口コミサイト以外でもお客様の信頼(Social Proof)を伝えたい時に有効です。
■投稿の流れテンプレ
- 1枚目:お客様のコメントを、文字中心の画像にデザイン
- 2枚目:コメントに関連する料理や、楽しんでいる席の雰囲気写真
- 3枚目:「こういうシーンに選ばれています」+予約導線
型5:予約状況・空き案内の投稿
週末や連休など混雑しやすいタイミングで、「電話する前に、混んでいないか知りたい」という心理的ハードルを下げるための投稿です。
■投稿の流れテンプレ
- 1枚目:「今週末のご予約状況」などのタイトル+整えた店内写真
- 2枚目:曜日ごとの空き状況(◯△×のようなシンプル表示)
- 3枚目:予約方法と、当日の注意点(ラストオーダー時間など)
5つの型を「1ヶ月の投稿カレンダー」に並べてみる
ここまでご紹介した5つの型は、それぞれ役割が違います。
バランスよく配置すると、1ヶ月の投稿計画が驚くほど簡単に作れます。
▼例:週4投稿(月・水・金・日)の場合
| 曜日 | 投稿の型 | 目的 |
|---|---|---|
| 月 | 型3:期間限定・本日のおすすめ | 今週の来店理由をつくる |
| 水 | 型2:看板メニュー・定番メニュー | 初めての人に「まずこれ」を提案 |
| 金 | 型4:お客様の声・利用シーン | 安心感・信頼を高める |
| 日 | 型5:予約状況・空き案内 | 来週の予約を後押し |
月のはじめや、フォロワーが増えたタイミングで、「型1:自己紹介」の投稿を1本挟んでおくと、新規フォロワーへの名刺代わりになります。
AIを“型づくり”に使うと、さらにラクになる
AI活用のコツ
GeminiやChatGPTに「ゼロから考えて」と頼むのではなく、「この型を使って書いて」と指定するのがポイントです。テンプレートがあることで、AIの回答精度が飛躍的に高まります。
文章を一から考えるのが大変な時は、GeminiやChatGPTに頼りましょう。
ポイントは、「このコラムで紹介した5つの型」をAIに指示することです。
【AIへの指示(プロンプト)例】
「私は江戸川区にあるイタリアンレストランのオーナーです。
『看板メニューの投稿の型』を使って、当店一番人気のカルボナーラを紹介するInstagramの投稿文章を作成してください。
ターゲットは30代の女性で、親しみやすい口調でお願いします。」
このように具体的に指示することで、投稿案を数秒で作成してくれます。その中から「自分らしい」と感じるものを選び、最後の1〜2行だけご自身の口調に書き換えるだけでOKです。
よくある質問(FAQ)
Q. 毎日投稿しないと効果はありませんか?
A. 2025年のアルゴリズムでは、頻度よりも「質の高さ(保存されるか、滞在時間が長いか)」が重視されます。無理な毎日投稿で質を落とすより、週3〜4回でも「型」に沿った有益な投稿を続ける方が効果的です。
Q. この型は「リール動画」でも使えますか?
A. はい、そのまま使えます。例えば「型2:看板メニュー」なら、1カット目にドアップ映像、2カット目に引きの映像、最後にテロップで価格を入れるなど、構成をそのまま動画に置き換えてみてください。
Q. 画像に文字を入れるのが苦手です。写真はそのままではダメですか?
A. 写真だけでも美しければOKですが、「型1(自己紹介)」や「型5(空き案内)」は文字があった方が親切です。最近はInstagramアプリ内の文字入れ機能も進化しているので、特別なアプリを使わずシンプルに文字を乗せるだけでも十分伝わります。
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