出典はD1、R2、Turnstile、Email Serviceの公式料金です。表には、小規模サイトで使う機能の枠を抜粋しました。大量のデータベース・バケットの作成や、別のストレージクラス等は公式の全条件を確認してください。
D1の「行」は、問い合わせの件数と同じではない
D1は、受付情報などを表形式で保存するデータベースです。料金はSQLの処理回数ではなく、読み取った行・書き込んだ行で数えます。少数の結果を返す検索でも、多くの行を調べる設計なら読み取り量が増えます。インデックスの更新が書き込み量に加わる場合もあります。
Freeの日次上限に達すると、次の枠へ切り替わるまで処理できなくなるなどの条件があります。フォームを無料枠に収める見積もりでも、通知・再送・管理画面からの確認を含め、どれだけ利用するかを確かめます。
R2の「GB-month」は、保管量と期間の単位
R2は、画像やPDFなどのファイルを保存する選択肢です。1GBを30日間ずっと保管すると、1GB-monthという考え方になります。Standardでは月10GB-monthと一定の操作回数が無料枠です。インターネットへのデータ転送料金は無料ですが、保存と操作には上記の料金があります。課金単位への切り上げもあります。
R2の無料枠はStandard向けです。Infrequent Accessは、取り出し料金や最低保存期間などの条件が異なります。案内ページの画像を置くだけならStatic Assetsで足りる場合もあり、すべてのサイトにR2を追加する必要はありません。
メール転送と、仕事用の受信箱・送信を分ける
Email Routingは、独自ドメイン宛てに届いたメールを、確認済みの受信先へ転送する仕組みです。公式の説明では、転送されたメールへの通常の返信は転送先アドレスから送られます。転送用のアドレスで自由に送受信できる受信箱が、一式付属するサービスではありません。
仕事用のアドレスで人が読み書きする受信箱と、フォームから通知・自動返信を送る仕組みは、別に選びます。Google Workspaceなど既存のメール契約を使うなら、その利用料も続きます。特定のメールサービスの料金は、利用人数・契約期間・プランを決めてから確認してください。
CloudflareのEmail Sending(Beta)は、アプリケーションから送るための別機能です。一般の宛先への送信にはWorkers Paidが必要で、月3,000通と超過料金が設定されています。確認済みの転送先への送信は全プランで無料という例外がありますが、すべての顧客への自動返信が無料になる条件ではありません。
自分のサイトの予算に置き換える
案内ページを公開し、電話や既存の予約先へつなぐ
必要なページをHTMLや画像として用意し、Workers Static Assetsなどから直接配信する構成です。各サービスの条件内なら、静的配信は0米ドルから始められます。
独自ドメイン、メール、使う素材や制作ツール、原稿・写真・実装の作業は別に見積もります。試しに公開する費用と、店舗の本番として使い続ける費用を分けておきましょう。
問い合わせフォームを付ける
フォームの処理をWorkersで作り、必要ならD1などへ受付を保存します。通知先へのメールや自動返信は、利用する送信サービスで条件を確認します。
Freeの枠内で組める部分があっても、送信先・必要な保存量・処理の時間・日ごとの集中度によって判断が変わります。無料枠で構築できるかと、業務で必要な受付体制を満たせるかは、両方確かめます。
動的な処理が多いサイトを運用する
Workers Paidなら、基本料、実行回数、CPU時間に分けて試算できます。会員ページや予約管理がある場合は、認証、決済、データ保存、ログ、メールなども整理します。
最初の試算は仮定です。公開後の利用量と照らし合わせ、必要に応じて予算や処理を見直します。アクセス数だけで正確な請求額を約束する見積もりより、計算条件が分かる見積もりを選びましょう。
制作を依頼するときに、見積もりへ入れる項目
配信費が無料でも、店名、営業時間、サービス、住所、写真、連絡先をそろえる作業は必要です。制作側に任せる範囲と、自分で準備する範囲を分けます。
- 最初に公開するページと、電話・予約・問い合わせまでの動線。
- 原稿、撮影、デザイン、実装、移行の作業範囲。
- Cloudflare、ドメイン、メールなどを契約する人と、支払う人。
- 無料枠を超えるときの条件と、想定する月間・日間の利用量。
- 公開前の表示・リンク・受付テストと、公開後の確認。
- 納品後に直せる範囲、更新依頼の料金、変更前へ戻す方法。
元のファイル、アカウントの管理者、次の更新手順を残しておけば、営業時間やサービスが変わったときに対応しやすくなります。AIへ修正を頼む場合も、事実と公開してよい内容を確認する担当者は必要です。
the NのCloudflare移行・サイト構築のサービスでも、既存サイトから移す場合と、新しく構築する場合を分けて相談できます。必要な機能と更新方法を伝え、制作費・継続支援・各社への実費を分けた見積もりを確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. Cloudflare Pagesは、月500アクセスまで無料ですか?
A. 月500回はPages FreeのGit連携ビルドの枠です。アクセス人数やページビューの上限ではありません。Functionsを呼ばない静的配信は無料・回数無制限と案内されています。ファイル数・サイズなど別の上限はあります。
Q. Workersは、月1,000万回まで5米ドルですか?
A. Paidには月1,000万回のリクエストと3,000万CPU msが含まれます。回数が枠内でもCPU時間を超えると追加料金が出ます。平均7msで1,000万回実行する例なら、CPU超過0.80米ドルと基本料で5.80米ドルです。ほかの利用・追加料金は含めていません。
Q. 1万ページビューなら、何リクエストになりますか?
A. ページビューだけでは決まりません。画像やCSSの取得、ブラウザのキャッシュ、フォーム送信、Workerを呼ぶ設定によって変わります。静的ファイルの直接配信と動的処理を分け、実際のリクエスト数を確認します。
Q. CloudflareのWebサイト用有料プランも必要ですか?
A. Workers Paidと、Webサイト用のPro・Business等は別のプランです。月額最低5米ドルはWorkers Paidの説明で、Webサイト用プランの料金ではありません。必要な機能に合わせて契約を確認してください。
Q. メールも全部無料になりますか?
A. Email Routingの転送は無料ですが、仕事用の受信箱、独自ドメインからの送信、フォームの通知や自動返信は、選ぶ仕組みで条件が変わります。Email Sendingで一般の宛先へ送るならWorkers Paidの条件を確認します。
Q. この料金表の金額だけで、ホームページ制作を依頼できますか?
A. 表は主にソフトウェアと配信・実行サービスの費用です。原稿、写真、デザイン、実装、移行、試験、更新支援は別に見積もります。制作費と毎月・毎年の実費を分けて確認してください。
まず、サイトに必要な機能と毎月の支払いを書き出す
案内ページなのか、問い合わせを受け付けるのか、会員や予約の処理まで必要なのか。そこが決まると、静的に配れる部分と、動かす必要のある処理を分けられます。
ドメイン、メール、制作、更新に必要な予算を確保し、配信や処理には無料枠を使う。契約先とアカウントを自分で把握できる形にしておけば、公開した後の運用も考えやすくなります。