この表を確認できない案件では、急いで生成するより、入力してよい情報の範囲を先に決めた方が安全です。
1. 生成前|機密情報をAIへ入力しない
クラウド型の生成AIへ入力した情報は、サービス提供者へ送信されます。IPAの「AIセキュリティの最小チェック」も、クラウドAIへ営業秘密を教えないよう注意を促しています。サービスによって保存や学習への利用条件が違うため、「有料版なら何を入れてもよい」と一括りにはできません。
入力を止める情報の例
- 公開前の商品名、価格、発売日、キャンペーン内容
- 顧客名、顔写真、連絡先、購買履歴
- 契約書、見積書、請求書、社内会議の資料
- パスワード、APIキー、管理画面のスクリーンショット
- 取引先から預かった写真、ロゴ、設計データ
- 撮影場所やファイル名に残った個人情報
「画像そのものは公開予定だから大丈夫」と考える前に、背景に写った書類、画面、名札まで見ます。人物写真を参照画像として使う場合は、その人からAIへの入力と生成用途について許可を得ているかも確認します。
個人情報保護委員会は、生成AIへ個人データを入力する際、サービス提供者がその情報を機械学習へ利用しないことなどを十分に確認するよう注意喚起しています。入力する必要がある場合は、利用規約、プライバシーポリシー、管理者設定を確認し、社内ルールで許可されたアカウントだけを使います。
生成前チェック
- [ ] 顧客・取引先の機密情報を含んでいない
- [ ] 個人を識別できる情報を含んでいない
- [ ] 参照画像をAIへ入力する許可がある
- [ ] 利用するサービス名とアカウントを記録した
- [ ] 入力内容の保存・学習設定を確認した
- [ ] 判断に迷う素材を、伏せ字や差し替えで処理した
この6項目のどれかが不明なら、入力を止めます。あとで削除すればよい、という運用にはしません。
2. 生成後|似ていないか、間違っていないかを見る
文化庁の「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」は、生成物を利用する前に既存の著作物との類似性を確認することや、プロンプトなど生成過程を確認できる状態にしておくことを挙げています。また、既存画像を画像生成AIへ入力し、似た画像を出す目的で使う場合には、入力の段階でも著作権侵害が問題になり得ると説明しています。
確認するときは、画像全体の雰囲気だけで判断しません。