該当する項目が少なければ、20万円枠を検討する前に、対象顧客、販売方法、社内運用を整理します。事業によってはECモールの方が運用しやすく、外国語の案内ページと問い合わせ受付から始める方が負担を抑えられます。
自社に合う方法と、助成対象になる仕様は同じとは限りません。販売や問い合わせの方法を先に決め、その仕様が制度に該当するかを江戸川区へ確認します。
5. 問い合わせにつながるEC・多言語設計
ECでも多言語サイトでも、画面上の機能だけでは成果につながりません。次の情報を、購入・問い合わせまでの順序に並べます。
- 誰向けの商品・サービスか
- どの課題を解決するか
- 価格と利用条件
- 写真、仕様、事例などの判断材料
- 購入・問い合わせまでの流れ
- よくある質問と対応できないこと
- 購入、見積相談、問い合わせのCTA
多言語では、言語ごとにCTAと問い合わせ後の対応をそろえます。外国語ページから日本語だけのフォームへ移動したり、返信できない言語で問い合わせを受けたりすると、その先で手続きが止まります。
Webサイト制作サービスでは、機能一覧を決める前に、顧客の判断材料と成果地点を整理します。公開後は、商品閲覧、カート、購入、言語別問い合わせなど、事業に必要な行動を計測して改善します。
制作会社へ渡す要件メモ
ECの場合
- 販売する商品・サービス
- 購入できる地域
- 商品数と更新頻度
- 決済方法
- 商品選択から決済完了までの画面遷移
- 在庫・受注・配送の担当
- 購入前後の問い合わせ方法
- 利用する外部サービスと契約・請求元
多言語の場合
- 対象となる利用者と地域
- 対応言語
- 翻訳するページ
- 言語切替の位置と方法
- 翻訳・校正の担当
- 更新時の翻訳フロー
- 問い合わせフォームの対応言語
- 返信担当者と対応時間
このメモを見積書・サイトマップと一緒に江戸川区へ提示すると、口頭で「ECです」「多言語です」と伝えるより仕様を確認しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 楽天やAmazonへ出店する費用は20万円枠の対象ですか
A. 令和8年度Q&Aでは、自社ホームページ以外のネットショップで、楽天・AmazonなどECモールへの出店に過ぎないと判断できる構築は対象外とされています。個別仕様は江戸川区へ確認してください。
Q. ブラウザで自動翻訳できれば多言語対応ですか
A. Q&Aでは、ホームページの機能ではなく単なるブラウザの翻訳機能に過ぎない場合は対象外とされています。サイトへどのような多言語機能を実装するかを整理し、江戸川区へ確認してください。
Q. ECと多言語の両方を作れば最大40万円ですか
A. 公式案内は「EC又は多言語対応する場合」の限度額を20万円としています。40万円になるとは案内されていません。実際の申請額や仕様の扱いは、江戸川区経営支援課相談係へ確認してください。
Q. 商品紹介サイトに問い合わせフォームを付ければECですか
A. 公式Q&Aは、EC機能を決済機能のある通販サイト・ネットショップなどと説明しています。問い合わせフォームだけでEC枠に該当するとは断定できません。予定する画面と機能を江戸川区へ確認してください。
Q. the NにEC・多言語枠の申請を任せられますか
A. できません。the Nは申請代行、書類作成、対象可否の判断を行いません。対応するのは、自社EC・多言語サイトの目的整理、顧客導線、デザイン、制作・改修、公開後の改善です。
まとめ|20万円枠は「機能を増やす予算」ではない
2026年度のEC・多言語対応枠は、対象経費の2分の1以内、限度額20万円です。ECモールへの出店だけ、ブラウザの翻訳機能だけでは対象にならないとQ&Aに明記されています。
20万円枠があるからECや多言語を追加するのではなく、顧客の需要、社内運用、問い合わせ対応、公開後の改善まで続けられるかを基準にしてください。
公式情報・お問い合わせ先
制度は更新される可能性があります。申請前・公開前に、必ず江戸川区の最新情報を確認してください。
the Nの対応範囲
the Nでは、助成金の申請代行、申請書類の作成、対象可否の判断、採択の保証は行っていません。制度や申請手続きは、江戸川区経営支援課相談係へご確認ください。the Nが対応するのは、Webサイトの目的整理、構成・問い合わせ導線の設計、デザイン、制作・改修、公開後の改善です。
申請手続きではなく、自社に必要なEC・多言語機能と問い合わせ導線を整理したい方は、無料相談をご利用ください。